12平均律と53平均律の純正律への近似の比較 フォルダー「0.正弦波1本による音階」に  scale_H1_E12.wav:単一正弦波で作った12平均律(E12)による0.5秒/音の音階  scale_H1_E53.wav:単一正弦波で作った53平均律(E53)による0.5秒/音の音階  scale_H1_Just.wav:単一正弦波で作った純正律(Just)による0.5秒/音の音階 を入れておいたので,個別に聴いておいてほしい. 音高感覚の鋭い人は,個別に聞いても純正律と12平均律の違いを知覚できるであろう. 「beat5-H8_E12.wav」は8成分音で作った12平均律(12E)による5秒/音の音階と純正律による5秒/音の音階を加えた波形 「beat5-H8_E53.wav」は8成分音で作った53平均律(12E)による5秒/音の音階と純正律による5秒/音の音階を加えた波形 です.これらを比較してうなりの少なさ(強弱変化の遅さ)によって,純正律への近似の程度が分かります.  12平均律(12E)と53平均律(53E)ではどちらがどれほど純正律に近いかを「うなり」を表す波形包絡によって 比較した図2枚(各音が単一正弦波の場合と高域減衰8成分調波合成音の場合)を「12E/53Eのビート音階図」 に入れておきました.  初期位相を同一にしましたので,どちらの場合も波形包絡は概略同一ですが,単一正弦波の場合は, 波形包絡の最小幅が0まで落ち込むのに対して,8成分音の場合は0までは落ち込まず,いくらか残余成分 ができることを表しています  初期位相に差があると,波形包絡の形状が大きく異なりますが,それでも周波数の差は単位時間あたりの うなりの回数で判定できることを「うなりの初期位相依存性」で示します.